南会津町たのせ集落

福島県南会津郡南会津町たのせと芝浦工業大学志村研究室との合同ブログ

川の歴史と人々の「つながり」

たのせふるさとづくり会事務局の星廣政です。

昨日は気温が24度まで上がり一気に若葉の季節となりました。

たのせ特別漁区開設から10年目。

かって奥会津地域は森林王国として江戸時代から木材の運送に、

冬期間に伐採した木材を融雪期に流送する方式がとられていました。

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 【冬山・鱒沢、渡沢、赤沢山等の沢々から「木遣り」に合わせ木材搬出。】

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 【舘岩川から4月半ばの雪代までに伊南川へ流された。大釜地区で5/10撮影】

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舘岩川(左)と桧枝岐川が合流し水量も増しホットする場所が内川地域だった。】

        内川橋と会津駒ケ岳の残雪風景 4/10撮影

f:id:tanose:20190510223405j:plain    【舘岩川はバラ流し、伊南川から筏流し(いかだながし)。舘岩村史より】

 主な木材はヒメコ松・杉。伊南川から只見川そして阿賀野川を下って新潟へ。

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【南郷地区しもやま橋より上流・南郷スキー場を望む。水量は現在の10倍とか。】

流送の歴史は戦後、昭和22.23年まで続き、トビ職人や流送の泊り宿等、そして地域の人々が心を一つににする「木遣り」唄もありました。

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   【流送の若者は下流の女の人にもて、私の叔父も小川集落に婿入りされた。】            

  舘岩川を発して帰るのはお盆過ぎであった。 只見川小川橋を望む。4/19撮影。

 

       たのせ特別漁区5月放流日

             ◇5月17日(金)

             ◇5月31日(金) ご期待ください。

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     【桜が終わり梨の花が満開です。雪代もそそろ終わりそうです?】