たのせふるさとづくり会の星廣政です。
3月7日土曜日、夕方東京・渋谷のNHKホールで行われた「第44回日本農業賞表彰式」の様子が放送された。
NHKと全国農協協働組合中央会主催、日本でも最も権威のある農業賞と言われるこの賞に、集団組織の部で南会津の南郷トマト生産組合が大賞で表彰されました。
【見事最優秀の大賞を受賞される瞬間です。NHKテレビ放映】
たのせ集落でトマト栽培になると
すぐに浮かぶのが「星文雄さんのトマトづくり」です。
【葉タバコ栽培から重大な転換期だったと語る文雄さん(82歳】
昭和63年春、舘岩地域の基幹産業として昭和35年来27年間続いた葉タバコ栽培農家が姿を消した年でした。
「当時56歳、タバコ専業農家で生計を立てていただけに深刻だった」と当時を振り返られる文雄さん。
トマトはタバコと同じナス科、連作障害等が心配で「花卉にするかトマトにするか」
ずいぶん迷った。「17戸のタバコ栽培者でトマトへの転換は私一人。15アール・ハウス11棟でのスタートだった」と。
【当時たのせ集落の下、圃場整備前・棚田を利用したハウス栽培】
「栽培初めての年、東京豊島青果より品質生産部門で表彰された時は嬉しかった。」タバコ同様「彼岸過ぎからカヤを刈っての堆肥づくりには人一倍力を入れた。」と苦労話も尽きない。
「地域に新しい農業振興作物を」と昭和37年にわずか14人による30アールの栽培から早や50年、120戸以上の生産者と約34ヘクタールの耕作を誇る・・・・
(JA会津みなみ広報2月号)
南会津の一大産業として成長した南郷トマトの歴史の重みを感じます。
雪が消え直売所に野菜が並ぶ頃、文雄さんから様々な野菜作りのコツを教わるのが楽しみです。
【皆様もお出での際はたのせ直売所にお立ち寄りください。】
文雄さんはまさに「生涯現役 ・地域の主役です。」
【時々頼まれて他地域の祭り旗も書かれます。」
【自宅周囲の環境や景観づくりにも余念がない】